2017年9月8日金曜日

太陽フレアの意外な影響

昨日は太陽フレアによる日常生活への脅威について書きましたが、ふだんは見られない現象が起こることがあります。それは「低緯度オーロラ」と呼ばれるもので、みなさんの想像するオーロラとはちょっと違うもの。

太陽フレアやコロナ質量放出によって、地球の磁場が乱されることは昨日説明したとおりですが、地球の磁場が乱されることによって発生する現象に、オーロラがあります。北極や南極で観測されるオーロラは、太陽からやってきた陽子や電子などの荷電粒子が、地球大気の窒素や酸素に衝突することで光を放つ現象ですが、そのしくみについてはよくわかっていないところもあります。

私たちがよく聞くオーロラは、夜空に浮かんだカーテンのようなイメージでしょうが、このようなオーロラは緯度の高いところでしか発生しません。一方、低緯度オーロラは北海道などでも観測される場合がありますが、地球の磁場が大きく乱されたときに発生します。

私も大学生だったころ、函館で低緯度オーロラを見たことがありました。カーテンという表現ではなく、空が赤くなるような感じですが、夕焼け空の赤みよりも深い色だった記憶があります。

夕方から夜にかけての天気が良ければ、北海道で 8日と 9日の夜、いつもと夜空の色が違うかどうか、確認してみてはいかがでしょう。

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